山田:ラグビーと言えば、何と言っても2015年W杯の南アフリカ戦ですね。この戦いは、日本のみならず世界中を沸かせ、ラグビーファンが日本で一気に増えるきっかけになったと思います。試合を重ねるごとにチーム力がどんどんと凝縮していき、得体の知れない力が生まれていく感じが、観ている側にも伝わってきて熱くなりましたが、チームづくりにおいて、それまでと何か決定的に違ったことはありますか?
田中:良好なコミュニケーションが鍵だったと思います。僕自身、ニュージーランドでチームプレーの大切さを学んでいたので、それを日本のチームにも取り入れてチーム力を上げたいとずっと考えていました。2015年のW杯まではチーム内で外国人と日本人が別々で固まり、あまり交わることがなかったんです。それを解決できたことが、チーム力を高めた要因の一つだと思います。
山田:チームづくりは難しいと言われていますが、具体的にどんなことをしたんですか?